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石の間【いしのま】(合の間【あいのま】−日光東照宮−


鳳凰と誤り伝えられた石の間の天井の
鸞。
天空に舞う姿は、鳳凰と並んで王者の風格をもつ。
【らん】
 「宝暦結構書」には、鸞の名はありません。該当しそうな彫刻や絵はすべて鳳凰【ほうおう】となっています。ところが、鳳凰とは少し形態が異なりますが、これに似た鳥を、錦花鳥と記しています。たとえば、本殿・拝殿の欄間の彫刻や、石の間の天井の絵です。従来鳳凰と説明されていますが、形態的には明らかに鳳凰とは異なります。そして、鳳凰では無い証拠に、桐が一緒に彫刻されていません。もちろん、雉【きじ】や錦鶏【きんけい】などとも違います。首には飾りが無く(有っても小さい)、冠もあっさりとしたもので(無いものもある)、尾羽は帯状で、波をうって長いが、ギザギザは無い。「和漢三才図会」などに描かれる鸞と、よく似ているのです。
 実在の錦花鳥は、文鳥などと同類のきんぱら科の鳥で、該当する彫刻や絵画のものとは明らかに異なります。管見の及ぶ限りではありますが、諸書を見てもこれらの彫刻・絵画に該当するものは、鸞以外に見出すことが出来ません。したがって、「結構書」にいう錦花鳥とは、世に言う鸞のことでしょう。
 鸞は、鳳凰の亜種で、羽毛は赤色に五彩を交え、声は五音にかなう、と言います。神霊の精で、天子にもたとえられ、鸞殿と言えば天子の御殿、鸞輿【らんよ】は天子の乗り物。この鳥が現れると天下安寧となり、極めて吉祥な瑞鳥とされています。鸞は鳳凰同様、東照宮を飾るにふさわしい瑞鳥です。

   

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